薬膳:食品の薬膳的はたらき・な~ほ

なし

凉性。甘・微酸味。帰肺・胃経。
肺を潤して痰を切る。熱を冷まして体液成分を生む。潤して渇きを止める。
注意:胃腸虚弱の軟便や、冷えで悪化する咳がある場合は摂ってはいけない。

なす

凉性。甘味。帰脾・胃・大腸経。
血液の余分な熱を冷まし、血行を促進する。熱を冷まして解毒する。炎症を抑え、痛みを止める。
注意:熱を冷まして排泄させるはたらきが強いので、胃腸が冷えていたり、軟便や下痢のある場合は控える。秋なすは特にこのはたらきが強まるので、冷え症や冷えのある場合は摂ってはいけない。

なたね油

凉~微温性。甘・辛味。帰大腸・脾・胃・肝腸経。
滋し補う。腸を潤して便通をよくする。熱を冷まして解毒する。血行を促進して腫れを除く。調味。

なた豆

温性。甘味。帰胃・腎経。
消化器系を温めて調え、飲食物やエネルギーを下降させる。腎を温めて生命エネルギーを補う。血行促進。
注意:胃にひどく熱が籠もっている場合は控える。

なつめ

温性。甘味。帰脾・胃経。
消化器系のエネルギーを補う。血液を養って、精神を安定させる。

ナツメグ

温性。辛味。帰脾・胃・大腸経。
消化器系を温めてめぐりをよくする。腸を整えて、慢性や冷えが原因の下痢を止める。
注意:温性なので蒸し暑さや湿気と熱が原因の下痢の場合は摂ってはいけない。

なまこ

平~温性。鹹味。帰心・腎・脾・肺経。
腎を補って精を益す。血液を養い、乾燥を緩和する。熱を冷まして体液成分を生む。潤して渇きを止める。
注意:胃腸虚弱の下痢や軟便、痰が多い場合、出血を伴う血行不良や水分代謝低下のある場合は摂ってはいけいない。

にがうり

寒性。苦味。帰脾・胃・心・肝経。
暑気払い。熱を冷ます。熱感を伴う目の不快な症状を除く。解毒。
注意:消化器系に冷えのある場合は、食べると嘔吐・下痢・腹痛を起こすので食べない。

にしん

平性。甘・鹹味。帰肺・脾経。
食欲増進。消化器系を温める。不足を補う。

にら

温性。辛・甘味。帰肝・胃・腎経。
消化器系熱を温めて、胃のはたらきをよくする。代謝促進。血行促進。温めて熱エネルギーのはたらきを助ける。腎の熱エネルギーのはたらきを助け、足腰を温める。解毒。
注意:潤い不足化でほてりやのぼせのある場合や、できもの、眼科疾患のある場合は摂ってはいけない。

にんじん

平性。甘味。帰肺・脾経。
消化器系を調えて、消化不良を治す。腸を潤して、便通をよくする。蛔虫を下す。

にんにく

生食は熱性、加熱すると温性。辛・甘味。帰脾・胃・肺経。
消化器系を温めて、消化を助ける。消化器系を調えて下痢を止める。代謝を促進する。冷えによる痰や咳を止める。炎症を抑える。ある種の病原虫による症状を緩和する。解毒。調味。
注意:熱性、刺激性が強く、体内に熱を溜めてしまうので、体液成分や血液を消耗させるので注意する。潤い不足や血液不足のある場合や暑がり、口内・咽喉・胃に炎症や痛みのある場合、眼疾患の場合は摂ってはいけない。長期常食により眼疾患の原因になることがあるので注意する。

ねぎ

温性。辛味。帰肺・胃経。
体表にある外的環境から受けた寒さを発汗により発散させる。寒さを散らして熱エネルギーの巡りをよくする。ある種のできものに対し、解毒して治療する。
注意:エネルギー不足で汗が出る場合やわきがには禁忌。はちみつと一緒に摂ってはいけない

のり

寒性。甘・鹹味。帰肺経。
塊を砕いたり、痰や水分を代謝し、ある種の腫瘍やできものを治す。熱を冷まして水分代謝をよくする。汁はのどの調子をを調える。
注意:食べ過ぎると腹痛を起こす場合があるので注意する。その場合、温めた酢を少量飲むと楽になる。

パイナップル

平性。甘・微酸・微渋味。帰脾経。
暑気払い。消化を助けて、消化不良による下痢を止める。

麦芽糖

温性。甘味。帰脾・胃・肺経。
脾を補ってエネルギーを益す。緊張を緩和して痛みを止める。肺を潤して咳を止める。
注意:湿気や熱を生みやすいので、湿熱の停滞がある場合、お腹が脹って嘔吐している場合、水分代謝低下のある場合、痰熱のよる咳、小児の疳積等があれば控える。

はくさい

平性。甘味。帰腸・胃経。
熱を冷まして、ほてりやのぼせを除く。体液成分を生み、渇きを抑える。消化を助け、飲食物の下降を促す。肺の熱を冷まし、胃腸のはたらきをよくして、便通を助ける。
注意:エネルギー不足で体が冷える場合は控える。

はしばみ

平性。甘味。帰脾・胃経。
消化器系を調えてエネルギーを益す。胃のはたらきを促進する。目の調子を調える。

蓮の実

平性。甘・渋味。帰脾・腎・心経。
脾のエネルギーを補って、下痢を止める。腎のエネルギーを益して、固摂作用を促進する。心を補って、精神を安定させる。

はだか麦

平性。甘味。帰脾・胃経。
飲食物を下降させて胃を調える。筋肉を壮り、力を益す。

はちみつ

平性。甘味。帰脾・肺・大腸経。
消化器系を補う。エネルギー不足の痛みを緩和する。肺を潤して、咳を止める。腸のすべりをよくして、便通をよくする。

八角

温性。辛味。帰肝・腎・脾・胃経。
寒さを散らして痛みを止める。代謝を促進して胃のはたらきを調える。
注意:潤い不足でほてりのある場合は摂ってはいけない。

鳩肉

平性。甘・鹹味。帰肝・腎・肺経。
腎を滋してエネルギーを益す。の影響を除いて解毒する。

はとむぎ

微寒性。甘・淡味。帰脾・胃・肺経。
水分代謝を促進する。消化器系を建て直す。水分代謝低下や湿気による痛みを除く。熱を冷まして膿の排泄を促進する。
注意:潤い不足や乾燥による便秘のある場合は摂ってはいけない。

バナナ

寒性。甘味。帰肺・脾・胃経。
エネルギーを益して、体液成分を生む。消化器の熱を冷まし、腸の蠕動運動をよくする。肺を潤して咳を止める。解毒。
注意:消化器が冷えている場合や下痢、軟便の場合は摂ってはいけない。

馬肉

寒性。甘・酸味。帰脾・胃・腎経。
脾を建て直して力を増す。腰や背中を強化する。筋骨を壮んにする。

パパイヤ

平性。甘味。帰脾・胃経。
胃を健やかにし、消化を助ける。消化不良による胃痛や下痢を止める。

ハミ瓜

寒性。甘味。帰心・胃経。
暑気払い。暑さによるほてりやイライラを除く。渇きを止めて排尿促進する。
注意:冷やすはたらきがあるので、消化器系が冷えている場合やお腹が脹って下痢するような場合は控える。

羊肉

温性。甘味。帰脾・胃・腎・心経。
エネルギーや血液を補う。消化器系や下半身を温める。
注意:風邪の初期や暑がりの人、体がのぼせている時は控える。

羊乳

温性。甘味。帰胃・心・腎経。
体を温めて潤し、不足を補う。

ピーナツ

平性、生食は偏凉、炒ったりフライにすると偏温燥。甘味。帰脾・胃・肺経。
消化器系を補い、胃を調える。肺を潤して咳を止める。血液を補う。血行を促進して、血行不良による出血を止める。乳汁分泌促進。腸を潤して便通をよくする。
注意:調理方法により、効能効果が異なるので注意する。肺を潤すには生食、消化器系を補うには茹でるか煮るかしたもの、温めるには炒ったもの、乳汁分泌促進には茹で汁、止血には薄皮を用いる。油脂が多く、潤すはたらきが強いので、下痢や軟便の 場合は摂ってはいけない。黴びたものはアフラトキシンにより肝癌を発症するので食べない。

ピーナツオイル

平性。甘味。帰肺・胃経。
消化器系を補う。肺を潤す。多食は、腸を潤して滑らかにし、排便を促す。

ビール

胃のはたらきをよくして消化を助ける。水分代謝を促進し、排尿を促進する。

菱の実

生食は凉性、加熱すると平性。甘味。帰脾・胃経。
外界から受けた風や湿気の影響を除いて痛みやしびれを抑える。生食は、余分な熱を冷まして解毒し、のぼせやほてりを除き、渇きを止める。加熱すると、エネルギーを益して消化器系を建て直し、下痢を止める。
注意:細菌性の下痢がある場合は摂ってはいけない。多食するとお腹が脹るので注意する。

ひまわりの種

平~温性。甘・淡味。帰肺・大腸経。
生食では、ギョウ虫を駆除や腸を潤すはたらきがある。体液を滋す。止瀉。できらない発疹や蕁麻疹を出して治す。現代医学的には、β-シトステロールを含み、小腸でのコレステロール吸収を阻害し、血漿中のコレステロール濃度を下げる。
注意:炒ると温燥の性質が強くなり、多食すると、口の乾き、口内炎、歯痛、便秘などの症状が出るので注意する。

びわ

凉性。甘・酸味。帰脾・肺・肝経。
肺を潤して咳を止める。体液成分を生み、胃腸のはたらきを調えて止嘔する。肝を平にして余分な熱を冷ます。
注意:消化器系が虚弱で下痢している時は摂ってはいけない。多食は水分代謝を低下させ、痰が多くなったり、むくみが出るので注意する。

びわの葉茶

平性。苦味。帰肺・胃経。
痰を代謝して咳を止める。胃を調えて胃の内容物を下降させる。

フェンネル

温性。辛味。帰腎・脾・胃経。
寒さを散らして痛みを止める。めぐりをよくして胃を調える。
注意:潤い不足でほてりやのぼせのある場合や、肺や胃に熱のある場合は摂ってはいけない。

ふか

平性。甘・鹹味。帰脾・肺経。
むくみを取る。痰を去る。五臓を補う。

ふかひれ

平性。甘味。帰脾・胃・腎経。
五臓を補う。不足を補う。エネルギーを益す。胃のはたらきをよくして食欲を増進させる。腰を強くする。乳汁分泌促進。

豚肉

平性。甘味。帰脾・胃・腎経。
体液成分を補い、身体を潤す。
注意:生食しない。体内に熱をもった湿気や痰(体液成分や水分の代謝がよくない場合びできる代謝産物)が滞っている人は食べ過ぎない。肥満・高血圧症の人はあまり食べないようにする。風邪の引きはじめの人は食べてはいけない。

豚まめ(腎臓)

平性。甘・鹹味。帰腎経。
腎のエネルギーを補う。生命エネルギーや骨髄を補う。エネルギーの巡りをよくする。腎のエネルギー不足による腰痛、虚弱体質、むくみ、寝汗、遺精、老人性の耳鳴りを改善する。

豚レバー

平~温性。甘・苦味。帰肝経。
肝を補って血液を養う。目のはたらきをよくする。
注意:生食してはいけない。

ぶどう

平性。甘・酸味。帰脾・胃・肺・腎・膀胱・肝経。
エネルギーや血液を補う。肝・腎を補い、筋肉や骨を丈夫にする。体液成分を生み、渇きやほてりを抑える。尿の出をよくして、ある種のむくみをやわらげる。血液不足や潤い不足による皮膚の不調を整える。
注意:胃腸虚弱の場合、過食すると下痢するので注意する。風邪の引き始めには、症状を悪化させるので摂ってはいけない。

ふな

平性。甘味。帰脾・胃・大腸経。
消化器系を補い、はたらきを調える。母乳の出をよくする。水分代謝を促進する。
注意:芥子菜と一緒に摂ってはいけない

へちま

凉性。甘味。帰肺・肝・胃経。
余分な熱を冷まして、解毒したり、血液の余分な熱を取る。しびれや筋肉の運動障害になる滞りや、余分な水分や痰を代謝して、経絡の通りをよくする。乳汁分泌を促進する。
注意:食べ過ぎるとお通じが緩くなることがあるので注意する。下痢しやすい人は控える。

紅花

温性。帰心・肝経。
血行を促進して汚い血液を去り、滞りを除いて通す。
注意:流産する可能性があるので、妊婦や妊娠している可能性がある場合は摂ってはいけない。貧血や血液不足、潤い不足のある場合は控える。

ほうれんそう

凉性。甘味。帰肺・胃・腸経。
血液を養い、止血する。潤いを滋し、乾燥を緩和する。腸のはたらきを助け、便通をよくする。二日酔いを緩和する。
注意:胃腸虚弱で軟便や下痢の場合、腎疾患、結石のある場合は摂ってはいけない。

ホップ

微凉性。苦味。
消化器系を建て直し、消化を助ける。排尿を促進する。精神を安定させる。

ぼら

平性。甘味。帰胃経。
食欲増進。五臓のはたらきをよくする。消化器のはたらきを助ける。消化器系を温めて蠕動運動を促進する。筋肉や骨を養う。エネルギーを益して力を強くする。