| ははこぐさ |
|
|
|
ハハコグサ(母子草)は春の七草の中のゴギョウ(御行)のことで、オギョウ、ホオコグサ、ホオコ、ホウコバナ、ホウコヨモギ、ホコホコ、モチグサ、ヤマモチグサ、モチバナ、モチヨモギ、ネバリモチなど呼び名が豊富なキク科の二年草です。呼び名が多い分、その由来にも諸説あります。 ホウコは赤ちゃんの厄よけ人形の「這う子」が転じたとか。ホウコグサ、ホウコバナ、ホコホコなどはこれが訛ったものではないかといわれています。
またハハコグサは、もともとは草餅に入れる草で「葉っこ草」と呼ばれていたのが転じたという説や、果実に付く冠毛を母が子を包むように抱く姿に見立てたという説など様々。モチグサ、ヤマモチグサ、モチバナ、モチヨモギ、ネバリモチなども草餅に利用されたことから呼ばれたと思われますが、ホウコヨモギは後に二つの説が合わさったと考えられます。現在、草餅によもぎを用いるようになったのは、「這う子」や「母子」を搗くのは縁起が悪いからだという説もありますが、よもぎの方が香り高く、色も濃いので、実際は縁起担ぎよりも実用性でよもぎに落ち着いたと考えるのが妥当でしょう。 全国各地で普通に見ることができますが、古い時代に朝鮮半島から持たされました。中国、インドシナ、マレーシア、インドにも広く分布します。ハハコグサは、冬には根出葉がロゼット状に育ちますが、春には10~30cmの茎を伸ばし、茎からは2~5cmの葉が互生します。茎や葉の両面には産毛が密生します。春から初夏にかけて黄色い頭状花序を付けます。漢名の鼠麹草(そきくそう)は、産毛の生えた葉がねずみの耳に、黄色い花が黄麹に似ていることから付いたといわれます。 ハハコグサの採取は、開花期の春から初夏に行います。全草を抜き取り、土を払って日干しまたは陰干しにします。 ハハコグサは全草に、ルテオリン・モノグルコシド、フィトステロール、硝酸カリウムが含まれます。 痰・咳・百日咳・喘息・気管支カタル・消化器疾患には、干した全草10gを200ccの水で半量になるまで煎じて服用します。 痰や咳など呼吸器の症状には、よく乾燥させた全草20gを火にくべて、その煙を吸ってもよいでしょう。 |