2005.10.05~08北京鍼灸研修

研修内容
今回は中薬を中心とした研修を行いました。

中国全土には大きな生薬市場が4カ所あり、今回はその中のひとつ安国生薬市場を見学しました。市場は午前中のみの営業です。北京に到着した日の内に、数時間かけて200km離れた安国市に向かい、安国市で前泊、翌日午前中に市場を見学して北京に向かうというハードスケジュールでした。

北京に戻ってからは参加者の中医書籍を購入したいという希望があったので、東単の医学図書専門店に行き、皆さん書籍を沢山購入されました。

研修3日目は病院研修です。腎病が専門の周鷹先生の外来を見学し、午後はレクチャーを頂きました。参加者の感想文からも、大変満足して頂いたようで私もほっとしております。

研修終了後、まだ本を見てみたいというリクエストにお応えしてまた書店に。美味しい紹興酒が飲みたいという希望もあったので、「孔乙己」という紹興酒の
美味しいお店にも行きました。

少人数ならではの臨機応変な旅となりました。

安国市入り口大門前にて安国市生薬市場薬王廟

研修先
北京中医医院杏林苑

中華人民共和国北京市城東区皇城根12号
TEL:64026221

コーディネイト・ガイド・通訳
武藤勝俊
研修日程

10/5(日)
8:45 成田空港集合
10:45 CZ776にて成田出発
13:55 北京到着。専用車にて安国市へ
20:00 ホテル・薬都大飯店にチェックイン
20:00 北京中医医院杏林苑主任薬剤師・李兆福氏を招いて魚の浮き袋を用いた特別料理等の夕食
10/6(月)
  ホテルにて朝食
8:30~10:00 薬王廟見学
10:00~11:30 生薬市場見学
案内および解説:北京中医医院杏林苑主任薬剤師・李兆福氏
11:30 専用車にて北京市へ
14:30 北京市のホテル・平安府賓館にチェックイン
14:45~19:00 中医学関連書籍・販促品取り扱い書店の案内
19:00~21:00 中医師の先生と北京ダックの夕食を摂りながら交流会
21:00 自由時間
10/7(火)
  ホテルにて朝食
8:00 ホテル出発
8:30~11:30 臨床見学
担当医師:北京中医医院内科副主任・周鷹氏
11:30~13:30 北京中医医院にて昼食
13:30~17:00 講義・質疑応答
担当教授:北京中医医院内科副主任・周鷹氏
17:00~19:00 中医学関連書籍取り扱い書店の案内
19:00~21:00 孔乙己にて夕食
21:00 自由時間
10/8(水)
  ホテルにて朝食
10:00 ホテル出発
10:00~11:30 鳥の巣など市内見学
15:30 CZ775にて北京出発
19:50 成田到着。解散
費用
\195,000

研修参加費用には、研修費の他、交通費・宿泊費なども含まれます。

研修風景
李兆福先生の説明を聞く 周鷹先生と 実際の診察を見学
安国市生薬市場見学
李兆福先生と
北京中医医院杏林苑
周鷹先生と
北京中医医院杏林苑
臨床見学
参加者の声 (五十音順)
天田茂様

天田茂様近影

天田薬局

〒373-0808
太田市石原町551-7
TEL0276-45-5135

 

 

・10月5日(日)>待ち遠しかった北京研修の日が来た。早朝の空港直行バスに乗り成田を目指す。

集合時間には全員がそろう。もっともメンバーは、いつも一緒の気心の知れた4人だけだ。武藤先生は前日から北京に先乗りしている。

出国手続きを済ませ、中国南方航空で北京を目指す。しかし成田での出発が遅れたことで、武藤先生や安国の生薬市場を案内して頂くことになっている北京中医医院の薬剤部長・李先生と中国人の友人の楊さんとの待ち合わせの時間にだいぶ遅れてしまった。挨拶を交わし迎えの車に乗り込むと、車内は漢方生薬のにおいがした。製薬メーカーの車とのことで、メーカーの方が運転してくれた。生薬のにおいに包まれていると体に良さそうな気がした。ワンボックスの車に8人で乗り、先に北京市内へ向かう。 北京のホテルに荷物をあずけてから、安国の生薬市場を目指し北京市郊外を1□0km(ぬふわkm)で疾走する。北京市近郊の道路事情がよくなっていることに驚く。

3時間ほどで空も暗くなった午後7時過ぎに安国市のホテルに到着。ホテルの部屋でちょっとくつろいでから、夕食となる。今回で北京は10回目だが、そのうち5~6回は武藤先生に引率して頂いている。武藤先生と一緒だと安心だし、何よりも研修や食事の時間が楽しいのだ。 今回も楽しく酒を飲みながら宴会の時を過ごす。

・10月6日(月)

朝食後、安国の生薬市場の開祖を祭ってある寺院にお参りし、全員で線香をあげてから生薬市場へと向かう。安国市の人口の半分くらいの人が生薬関係の仕事をしているという生薬一色の町である。あちこちに生薬の名前が書いてある看板が立ち並んでいる。 生薬の市場は想像以上に大きく、二階建てになっている。広い空間に所狭しと個人の店が並んでいる。植物性・動物性・鉱物性の生薬が籠に入れられたくさん置いてある。中には見たことの無いようなものもある。動物性の生薬、特に蜈蚣(むかで)や全蝎(さそり)はたくさんあって驚いた。もちろんおみやげに買ってきた。それぞれが買い物を済ませた後、北京市内に戻り昼食となる。安国の市場で生薬の説明をして頂いた李先生にお礼を言いお別れした後にホテルに向かった。

ホテルにチェックインし一休みした後に、地下鉄で中医学の本がそろっている本屋さんに買い出しに行く。たくさん仕入れてホテルに戻る。

再び暗くなってから歩いて夕食に出かける。武藤先生の中医大学時代の同級生で友人の張先生(推拿科中医師)も同席された。張先生とお会いするのも5~6回になる。初めてお会いしてから20年くらい経つかもしれない。張先生は現在準教授だが来年には教授になると話していた。

武藤先生の「俺も中国に残っていれば教授か~」という言葉が印象的だった。

明日、北京中医医院で研修があることも忘れ、今宵の宴会も盛り上がったのは言うまでもない。

・10月7日(火)

街の飲食店で朝食(5人で33元)をとった後、徒歩で8時30分に北京中医医院に到着。早速、内科の周鷹先生の病室に入り、研修開始。周先生は若々しく物静かな感じの先生だった。23人で午前の診察が終わり、病院の貴賓食堂で豪華な昼食を頂く。

その後、昼休みの時間を利用して、4人とも推拿の治療をしてもらった。 午後1時になり、周先生が助手の二人の若い先生方とお見えになる。武藤先生に通訳をお願いし、午後の研修が始まる。

これが今までに経験したことがないほどの、感動の講義だったのだ。講義が終わった後、思わず涙目になってしまったが、他のメンバーの方も同じ思いのようだった。皆さん感激しており、又来年も武藤先生にお願いして、周先生の講義を聴きたいと話しあった。

もっと勉強しなくては?という思いに駆られ、再び書店にいく。店員が笑って迎える。帰りには店員さんから「再見」の声が掛かった。

その後、各自重い本を抱えたまま、夜の市内を放浪し、やっとお目当ての酒店に到着。 店は混雑しておりしばし待たされる。30分ほどで席に案内される。この店は確か3度目だ。紹興酒がおいしいのだ。「酒なら何でもいいんじゃないの」という空耳がきこえた。

さきほどの研修の感動を胸に、存分に宴会を楽しんだ。その後、タクシーでホテルに戻り、すぐに勉強会を始めたのだが、すぐに反省会に変更。また酒盛りとなった。

・10月8日(水)

昨日と同じ飲食店で朝食。4人で21元。「勝った」。毎回、いかに朝食・昼食を安く食べるかを楽しんでいる。

今日で中国ともお別れでさみしい。オリンピック会場の「鳥の巣」を見物の後、北京空港に向かった。武藤先生と航空便が異なるため、空港入り口でお礼を言ってお別れをする。

4人で昼食後、中国南方航空で無事帰国した。

今回は3泊4日の短い研修であったが、今までで最高の研修だった。引率・通訳の武藤先生、気心の知れたメンバーの先生方のおかげで、楽しく研修を終えることができました。ここに心よりお礼を申し上げます。PS 武藤先生、また連れてって下さい。

五十嵐信介様

五十嵐信介様近影

(株)日野庄商店

〒959-1258
新潟県燕市燕(仲町)2985
TEL 0256-62-2057  

 

  

3年越しの念願が叶い、武藤先生と行く北京研修がようやくこの秋に実現しました。

今回の研修は、北京中医医院で中医臨床を学ぶとともに、中国4大生薬市場の1つである安国生薬市場を見学したり、薬膳をいただいたりと、中医学の文化・社会を体験する有意義な研修でした。

最初に訪れた安国の生薬市場は、生薬の香りと働く人の活気に溢れていました。日本ではなかなか見られないものもたくさんあり、1階の植物生薬の売り場では、いろんな植物の香りが楽しめました。2階の動物生薬の売り場では、サソリ・ムカデ・海馬など動物生薬がどっさりと積まれ、それらが放つ独特のモワ~ンとした香りは長く居るとちょっと気持悪くなり、鹿や犬などのオチンチンがたくさん積み並べられているのを見ると、男としてなんだか切ない感じがしました。日本で持っていたイメージ以上に、植物・動物ともに1種類の生薬でも色調・大きさ・香りの強さなどで様々な違いがあり、その都度北京中医医院の李先生から、品質の見分け方・薬効のポイントなどを丁寧に解説して頂きました。こうした比較・発見は実物を見ないと分からないので、とても勉強になりました。安国では、李先生の解説付きで薬膳も体験しました。リクエストしていた魚の浮き袋は、牡蛎の中身を抜いたような食感で、料理は四川風にやや甘辛に煮たものでなかなか美味でした。

北京に戻り、楽しみにしていたのが医学・薬学専門の本屋さんです。中医学の専門書・古典・症例集・中薬学など欲しい本ばかり。どれを買おうかと立ち読みしていると、すぐ1時間くらい経ってしまいます。本の値段も日本で買うより格段に安いので、あさるように何冊も購入しました。

そして北京中医医院では、周先生に指導して頂きました。午前中に内科の外来研修、そして午後に講義を受けました。周先生の講義は、半夏瀉心湯・柴胡桂枝乾姜湯についての解説をはじめ、素晴らしい内容でした。特に周先生の経験の中で、糖尿病の弁証においてある病因・病機を考えた時に、これまで確立された証以外にもタイプがあるのでは?と疑問を感じ、その答えを追求し新しい理論で弁証・処方を確立された話は感動しました。

周先生は「中医の臨床での証型の勉強は大切ですが、人間の身体は寒熱虚実が複雑に絡み合い単純ではありません。皆さんが弁証をする際に、もしこれまで確立された証では矛盾を感じる場合には、安易に妥協して既存の証にはめ込んではいけません。なぜこうなるのか?と疑問を持ち、納得できる答えがでるまで様々な可能性を検討することが大切です。」と話されました。この言葉に中医学の奥深さを感じるとともに、学ぶ者としての初心を忘れず、いつも謙虚であれと心に響きました。数々の経験を持ちながら、周先生の中医学に対する一途な探究心には、頭が下がる思いで深く感銘を受けました

最後になりますが、武藤先生、この素晴らしい研修を計画して頂き、有難うございました。また、現地での通訳をはじめ何から何までお世話になりました。食事も毎回美味しく、ホテルも快適でした。気持ち良かったと言えば中医医院での按摩体験。もう一度お願いしたいです。本当に有難うございました。それから、今回ご一緒した天田先生、佐久間先生、天明先生、お陰さまで毎日が楽しい研修でした。またご一緒できる機会があれば、ぜひ参加したいと思います。

佐久間武様

佐久間武様近影

佐久間薬局

〒957-0058
新潟県新発田市西園町1-1-4
TEL 0254-22-3956
 

 

 

2008年10月5日、3~4年前から計画されていた、新潟県中医薬研究会の北京研修が、今まで様々な都合で延期されてきましたが、北京オリンピックが開催されたこの年に、新潟、群馬、神奈川の先生が集まり実現できたのです。

5日は北京に到着後、安国市に移動しました。安国市は町全体が薬に携わり、中国政府から薬草を仕入れる場所と指定されている町です。町を見渡すと、冬虫夏草や鹿茸などの見慣れた漢字の看板が四方八方で見受けられます。安国市に到着したのが、夜でしたのでその日は、安国市で薬膳料理を食べることになりました。予約が必要とのことですが魚の浮き袋を食べさせていただきました。食べる前は生臭そう、不味そうと思っていましたが、口にしてみると、かなりイケテイル味です。ボキャブラリーが不足しているために、うまく表現はできませんが、本当においしかったです。

6日、安国市では、北京中医医院の薬剤部長の李先生と製薬メーカーの王さんが引率、解説してくださりました。先生はすごく豊富にある薬草の品質や解説、薬草にまつわることなどをお話くださりました。何より驚かされることは、質問すること全て10倍にして返答くださり、薬草のことなら何でも聞いてください、といった感じでした。薬草問屋街を十分に見学した後、再度北京に向かい、残りの時間は北京の医学書専門書店へと向かいました。書店ではかなり豊富な医学書が置かれており、我々は帰りの荷物が大変になることも忘れ、無我夢中で書物をあさりました。書物も持ちきれなくなったところで、待ち合わをしていた、武藤先生の友人の張先生と北京ダックを堪能しました。

7日、いよいよ北京中医医院での研修です。その前に腹ごなしが必要なので、朝食は北京の方だけしかいない食堂で食べました。北京では、ほとんどの方が朝食は食堂で済まされるそうです。かなり餃子がおいしかったです。 北京中医医院では副主任の周先生にご指導いただきました。北京中医医院も現在は電子カルテ化しており、スムーズな診察が出来る様になっていました。午後になり周先生の講義が始まりました。周先生からは柴胡桂枝乾姜湯、半夏瀉心湯の先生の理論をお話くださり、大変感動しました。この場合、目からうろこが落ちたといった表現が正しいかもしれません。何より、個人的に一番感じたことは、弁証論治は定性は簡単だが、定量が難しい。定量は教えられるものではなく、経験して学ぶものといったところです。私自身も定量が一番悩んでいる所です。周先生も、我々も充実した時間を過ごすことが出来ました。

8日、あっという間に帰国の日になってしまいました。あまりにも、楽しく、充実していたため、滞在日数も短く感じてしまい、名残惜しい気持ちでいっぱいでした。最後に鳥巣(オリンピックのメイン会場)を見学して、日本へと帰国となりました。

最後になりますが、武藤先生、楽しくて充実した普通の観光では味わえない研修を、計画していただき、大変有難うございました。

天明勉様

天明勉様近影

テンミョウ薬局

〒227-0048
横浜市青葉区柿の木台4-1
045-974-4476
 

 

 

年に1~2回ほど中国に行っていますが、今回は印象深かったうちの1回です。良かったことは2つあります。

1つは、北京中医院で周鷹先生に御指導いただけたことです。病機に対する造詣の深さ、臨床と理論が高いレベルで結合していることには感動しました。私が前々から持っていた、病機に関する問いや、方剤に関する問いにも的確に答えてくださいました。

もう1つは安国市の生薬市場を見学できたことです。以前から希望していたのですが、今回、念願かなって行くことが出来ました。しかも北京中医医院の薬剤部長の李先生の解説付きです。普段、刻みの形で目にすることが多い生薬を、丸のまま見ることが出来、産地のことや鑑定のことまで教わることが出来ました。

武藤先生の お力添えで大変 実りある研修になりました。本当にありがとうございました。