怪病多痰:怪しき病は痰多し

中医学でいう「痰」とは、水分代謝異常によって形成された病理産物を指し、有形の痰、無形の痰の2種類に分類されます。

一般に痰といわれる、かぜなどの呼吸器疾患で見られるものを有形の痰、目視することはできないものの臓腑、器官、経絡などに停滞して病気の原因となるものを無形の痰といいます。

後者は、生命活動に必要なエネルギー、血液、体液などの巡りを妨げ、代謝低下や血行不良の原因になるだけでなく、精神活動にも影響を及ぼします。

人体に痰が停滞すると、食欲不振、悪心、嘔吐、胸苦しさ、呼吸困難、のどで痰がゴロゴロいう、めまい、高脂血症、高血圧、脂肪腫やリンパ腫など腫瘍、半身不随、不定愁訴、意識混濁、精神疾患、認知症など様々な症状や病気を引き起こします。症状が多岐にわたり、心身問わずいろいろな場所に不調が現れるため「怪病」とされますが、このような場合の多くは痰が原因と考えることができます。

痰ができる原因には、生もの、冷たいもの、味の濃いもの、甘いもの、油っこいもの、お酒、発酵食品、水分、添加物などの摂り過ぎや、運動不足や睡眠不足など生活流感の乱れ、ストレスなどです。海に囲まれた島国で湿度が高い日本では、外部からの湿気の影響も受けやすく、痰ができるリスクも上がります。

体質や体調に適した食餌と充分な睡眠や休養を取り、適度に体を動かしてストレス発散、入浴で発汗し、規則正しい生活を送ることが怪しい病に罹らないポイントです(*^_-)b