百病多由痰作祟:百病の多くは痰によりて祟(すい)と作(な)す

「百病」とは様々な疾病、「祟」とは鬼神が祟るという意味で、多くの疾病の発生と進行には痰が関係していることを表現した言葉です。

中医学でいう痰とは、水分代謝の異常によってできた病理産物を指します。痰は2つに分類することができ、呼吸器疾患等で見られる、いわゆる痰を「有形の痰」、目視することはできないものの、心身に様々な影響を及ぼすものを「無形の痰」といいます。

無形の痰が原因で起こる病気は、消化器系、自律神経系、内分泌(ホルモン)系、運動器系、脳神経系、循環器系など広範囲に及び、症状が多種多様で複雑なのが特徴です。

無形の痰が胃に影響すると、悪心、嘔吐、腹部膨満間などが現れます。心や心と関連する経絡の巡りを悪くすると、胸部が苦しくてスッキリしない、動悸、めまい、不眠、うわごと、意識障害、錯乱、認知症などの原因となります。全身の経絡や手足に停滞すると半身不随などの症状を引き起こします。この他、のどに梅の実がつっかえたような梅核気(ばいかくき)やヒステリー球、高脂血症、甲状線種、脂肪腫なども無形の痰が大きく影響しています。

治療は、痰を取り除くと同時に、新たな痰を作り出さないよう臓腑器官を調えることが重要です。

痰は主に脾の機能低下によって作り出されるので、脾を健康に保って、痰には祟られないよう注意しましょうp(^^;q)