気由臓発:気は臓より発す

気には2つの意味があります。

1つは物質、もう1つは機能という意味です。前者の気は目で見ることのできないとても小さな粒子で、人体を構成する基本的物質です。後者は臓腑器官の機能活動の総称をいいます。

ここでいう気は後者のことで、生命活動として外部に現れる人体のあらゆる機能は、全て五臓が中心となって行っているということを表現しています。

肝心脾肺腎を五臓といいますが、五臓は生命活動の根源となるエネルギーを作り出し、ストックし、生理活動を行うことで、免疫、体温調節、代謝、恒常性の維持などを行っています。五臓に何らかの変化があれば、変調を来した臓の機能失調が見られ、関連のある器官に機能低下が起こります。いい換えれば、ある器官の機能に異常があれば、関連する臓腑の機能失調を知ることができるということです。

例えば、光が眩しくて目の前がチカチカする場合、目と関連のある肝の機能失調があると考えられます。目は肝血によって養われ、正常に機能することができるので、この場合は肝血が不足して目を養えなくなっていると推察でき、肝血を補う必要があると判断できます。