病入膏肓:病膏肓(こうこう)に入(い)る

「病膏肓に入る」というと、物事に熱中してどうしようもない様をいいますが、本来の意味は違います。

中医学的に「病膏肓に入る」というと、病状が重い難病や不治の病の状態にあることをいいます。

膏とは心臓の下部を、肓とは心臓の下から横隔膜の間を指します。つまり膏肓とは、人体の奥深く、隠れた場所という意味になります。病が膏肓にあるということは、大変な場所に病のおおもとがあるため、最早薬も鍼灸も効果がないということになります。転じて、現在のようなどうしようもないという意味になりました。

膀胱経にも膏肓という名前のツボがあります。このツボは心臓の後に位置するため、一般敵な垂直に鍼を刺す方法では心臓を傷つける可能性があります。肩凝りなどの治療に用いることがありますが、その場合も鍼を寝かせて心臓を傷つけないよう注意して刺します。