虚則補之:虚すれば則ちこれを補す

中医学でいう虚実とは、日本漢方のそれのように、体格や体力のことではなく、人体に不必要なものの停滞や蓄積があるのか、それとも人体に必要なものが不足しているのか、という人体の状態を表します

前者を実証(じっしょう)、後者を虚証(きょしょう)といいます。

中医学では、人体は気血津液などで構成され、これらが充分にあることで正常な生命活動を営むことができると考えます。つまり虚証とは、人体に必要なものが不足し、正常な生命活動が行えない状態ということができます。

不足したものを補って、生命活動が正常に行えるようにすることが治療のポイントですが、これを中医学では補法(ほほう)といいます。

例えば、無理なダイエットで栄養失調になり、エネルギー不足になると、疲れやすい、息切れ、しゃべるのが億劫、やる気が出ない、頭がぼーっとするなどの症状が現れます。これは各種臓腑器官がエネルギー不足になり、機能が低下したために起こる症状です。この場合は、エネルギーを補って、臓腑器官が正常に機能するようにすることでが改善します。