燥易傷肺:燥は肺を傷(やぶり)易し

外気の異常な乾燥は、容易に津液(しんえき)を損なうだけでなく、肺の機能にも影響しやすいという特徴があります。

なぜなら、肺は潤いを好む臓腑で、鼻やのどなど呼吸器と、皮膚、粘膜、産毛など体表を主るから。乾燥は津液を損ないやすいため、潤いを好む肺は特に乾燥の影響を受けやすいのです。また、呼吸器や体表は最も外界と接している部分なので、このことからも肺に影響が出やすいことが解ります。

外気の乾燥が肺に影響すると、のどや鼻の乾燥、空咳、声嗄れ、鼻づまり、皮膚のかゆみ、静電気などの症状を引き起こします。ひどい場合には、血の混じった痰や鼻血が出ることもあります。

肺の乾燥は肺の機能低下を引き起こし、かぜなどの感染症に罹りやすくなるだけでなく、頬や手足のほてり、微熱、寝汗、体力低下、体が痩せるなどの症状に発展したり、他の臓腑にまで影響を及ぼすことがあります。

外気が乾燥する季節には、マスクなどによる呼吸器の保護、お肌など体表の保湿、お部屋の加湿は必須です。微生物やハウスダストの除去ほ他、のどを潤す意味でも、外出後のうがいも大事です。