燥性乾渋、易傷津液:燥に乾渋の性あり、津液を傷(やぶ)り易し

外気の異常な乾燥は人体に影響し、津液(しんえき)を容易に損ないます。

津液は、涙、汗、涎、鼻水、唾液など皮膚粘膜の潤い成分はもとより、消化液、リンパ液、細胞液など人体に必要な血液以外の全ての液体であるとともに、血液の構成成分としても重要なものです。

外気の乾燥は、お肌のカサつき、乾燥による皮膚のかゆみ、のどの乾燥、空咳、声嗄れ、髪の毛の乾燥、ドライアイなど体表の乾燥から、筋肉の攣れ、便秘、尿量減少など人体内部の乾燥を引き起こし、放置しておくと、血中の潤いも消耗して血液がドロドロになり、血栓などの原因にもなってしまいます。

秋は乾燥の季節。その後にやって来るのは寒い冬。秋に津液を消耗して血液がドロドロになると、それだけでも血圧上昇や血栓の危険が高まるのに、冬の寒さで血管が収縮し、循環器系疾患への危険度が急上昇してしまいます!その他の臓腑器官も乾燥傾向にあるので、かぜやインフルエンザに罹りやすく、その他の疾患への影響も大きくなります。

秋が旬の食品は津液を補うものが多く、ちゃんと気候変化に対応でききるよう自然界はうまくできています。加湿など環境を整えることも大事ですが、食餌や休養で津液を増やすこと、適度の運動やストレス発散でめぐりをよくすることが、乾燥に負けないからだづくりの第一歩です。