【血】血の概念・作用

血(けつ)とは、脈中を流れる赤い液体で、人体を構成し、生命活動を維持する基本物質と考えられ、現代医学でいう血液とよく似ています。

血の主な作用は営養作用で、人体と精神の両方を営養します。

血は経脈を通してくまなく全身に行き渡り、五臓六腑、皮膚、筋肉、骨など人体を構成する臓腑や器官全てを営養します。これは現代医学でいう血液のはたらきと同様です。

中医学では更に、精神活動や思惟活動、あるいは目・舌・口・鼻・耳など五感と関連する器官や四肢の運動が正常に行えるよう、血は精神も営養すると考え、この点は現代医学と異なります。

血が不足すると、人体では髪の毛が痩せる、爪が脆くなる、筋肉の痛みや痙攣などの症状が、精神面では不眠や健忘、精神抑鬱、イライラなどの症状が現れます。大量出血をすると身体が痙攣し、意識が混濁するのは、人体と精神の両方が営養できなくなるためです。