腎主先天、脾主後天:腎は先天を主(つかさど)り、脾は後天を主る

生命活動を営む上で、五臓六腑はどれも欠くことのできないものですが、その中でも腎と脾は特に重要な役割を果たしています。

腎は、受精した時に両親から受け継いだ有限の生命エネルギー、すなわち腎精(じんせい)を貯蔵しています。腎精は両親由来で、発育、成長、生殖などに大きく関与するため、先天の精(せんてんのせい)といわれます。

これに対して脾は、飲食物から生命活動に必要な栄養物質を作ります。この栄養物質を後天の精(こうてんのせい)といい、理論上は無限に作ることができます。

先天の精は有限であるため、後天の精でこれを補います。また、先天の精から作られる腎の熱エネルギー、すなわち腎陽によって、脾の熱エネルギーである脾陽が温められ、脾のはたらきが促進されます。

先天の精の不足は、成長や発育の遅れや老化など、生命活動の低下に繋がります。しかし、脾が強固であれば、後天から先天の不足を補えるため、健康や若さを保つことができます。年配の方でもよく食べる方が、元気で長生きなのには、こんな理由があるのです(*^_-)b