肺為嬌臓:肺は嬌臓(きょうぞう)を為す

「嬌」には、愛くるしい、なまめかしいなどの意味の他に、弱々しいという意味もあります。

嬌臓とはひ弱な臓という意味で、肺の特徴のひとつです。

肺は呼吸器官や体表を通して直接外界と繋がっているため、外界の温度、湿度、気圧などの影響を最初に受ける臓腑です。例えば、感冒いわゆるかぜは、中医学では六淫(ろくいん)と呼ばれる外界の気候変化によって引き起こされると考えますが、かぜに罹った時に現れる症状は、くしゃみ、鼻水、咳、痰など呼吸器の症状や、悪寒や風に当たるのが不快といった体表の症状で、肺が最初に発病することが解ります。

そして、肺は他の五臓六腑の経絡が全て集まる場所であるため、肺が発病すると、経絡を通して他の臓腑にも影響を及ぼすかもしれません。

肺為華蓋と合わせて考えると、肺の健康維持が全身の健康維持のポイントと考えることができます。乾布摩擦で皮膚を鍛えたり、うがいで呼吸器を清浄に保ったりすることはもちろん、肺の気や津液を補う食品を摂ったり、喫煙など肺の機能低下を来すものを止めるなど、肺が元気にはたらける状態を保つよう心掛けましょう(*^_-)b