陰生于陽:陰は陽より生ず

中医学では、表裏、虚実、寒熱など、陰陽があらゆる理論の基礎になっています。

陰と陽は、相反する性質を持ち、互いに対立、協力、抑制しながら存在し、どちらか一方だけでは成り立つことができません。

四季の移ろいを例に考えてみましょう。寒い冬が陰、暑い夏が陽です。夏の暑さが極まると、やがて涼しい秋になり、寒い冬がやってきます。暑い夏がなければ寒い冬は存在しません。

人体も同じです。血や津液(しんえき)など血液、体液、潤いなど液体の成分が陰、エネルギー物質である気や機能が陽になります。血や津液などの陰分は、臓腑の陽気によって、飲食物やその他の物質から生成され、循環、代謝されます。もし陽気がなければ、陰分を生じることは不可能です。逆もまた然りですが、これはまた別の機会に。

陰陽のバランスが保たれることで、生命活動を正常に行うことができます。バランスの崩れた状態を中医学では病と判じ、正常なバランスに戻すことで治療を行います。