肺為華蓋:肺は華蓋(かがい)を為す

中国ではその昔、皇帝など身分の高い人物が乗る輿には、日射しや雨、風、ほこりなどから守るために、華蓋という見目麗しい大きな傘を差し掛けていました。

ところで、肺は人体の上部に位置し、他の臓腑を覆っています。また、肺は呼吸器だけでなく、体表とも連絡し、体表のバリアである衛気(えき)とも密接な関係があります。気温や湿度、風などの気候変化や外界の環境変化は、真っ先に呼吸器や皮膚粘膜が影響を受けますが、言い換えれば、これは肺が他の臓腑に先駆けて影響を受けるということ。そのため、肺は華蓋に例えられます。

華蓋がしっかり守ってくれれば、中の人物はいうまでもなく、輿の汚れや色あせも防ぐことができます。人体も同じで、肺が元気で、しっかり機能すれば、免疫力、抵抗力が強化され、心身の健康を損ないにくくなります。

寒暖差についてゆけない、環境変化に弱い、かぜなどの感染症に罹りやすい、アレルギー体質、呼吸器疾患や皮膚疾患などは、何らかの原因で肺のバランスが崩れている証拠。乾布摩擦で体表を鍛え、肺を強化することで改善することができます。着衣のままで('-^*)okなので、四肢末端から心臓に向けて、パーツごとにゴシゴシやってみましょう。