胆主決断:胆は決断を主(つかさど)る

胆は六腑のひとつで肝と表裏関係にあります。肝は精神活動をスムーズにしたり、精神活動に必要な血液をストックしたり、精神と深い関係がありますが、表裏関係にある胆もまた精神活動と密接な関係があります。

胆は中正の官と呼ばれますが、中正官とは古代中国において、役人を評価して官位を決定する役職で、判断、決断が重要でした。中正の官である胆は、外界からの不快な刺激をいち早く察知し、状況を判断して決断し、心身に影響が及ばないよう防御をします。

例えば、長期あるは過度の恐怖、驚異に曝された場合、胆の決断が正常であれば、一時的な恐れや驚きはあっても、継続して心身に不調が現れることはありません。しかし、胆のはたらきが低下すると、決断力や判断力の低下、ちょっとしたことで驚きやすい、異常な怯え、猜疑心が強くなる、ぼんやりする、ため息が多い、動悸、不眠、めまいなどの症状を発症します。

胆は肝と表裏関係にあるため、ストレスなどで肝がバランスを崩すと、胆も影響を受けて、同様の症状を発症しやすくなります。現代病のひとつともいわれるうつ(鬱)では、このような症状がよく見られ、実際に肝胆のバランスの崩れが原因の場合も多々ありますε~(。。;)

肝・胆とも五行の「木」に属し、樹木のように伸びやかでリラックスした状態を好む臓腑です。ストレスが溜まってるナ...と思ったら、趣味を楽しむなどストレス発散は最優先です。適度の運動や腹式呼吸、歌を歌ったり、大声を出したりすることもと、代謝や血行をよくするので効果的です。また、ストレスを受けにくくするためには、体に合った食餌と、充分な睡眠や休養も不可欠。食餌、休養、運動、ストレス発散ができていると、精神だけでなく、抵抗力や免疫力もアップし、心身とも健康に過ごせます。