肝主蔵血:肝は蔵血を主(つかさど)る

レバーを調理する時には、下ごしらえで必ず血抜きを行います。これはレバーに血液を貯蔵するはたらきがあり、そのままで調理すると生臭くなって、おいしさが半減するから。いうまでもなくレバーとは肝臓のことです。

中医学でいう肝のはたらきにも、血液の貯蔵と血流量の調節があります。血液は飲食物や腎の生命エネルギーから作られて全身に運ばれますが、余ったものは肝にストックし、必要に応じてストック分を出し入れしています。これを蔵血(ぞうけつ)作用といいます。

例えば、安静している時と運動している時では、明らかに後者の方が血液を必要とするため、血流量を増やして、全身に血液が行き渡るようにします。また女性の場合、月経中、妊娠中や授乳期には普段以上に血液を消耗するため、肝のストックは少なくなり、イライラや精神不安、抜け毛や切れ毛、二枚爪、目の不調、こむら返りなど、肝血不足の症状が現れやすくなりますd( ̄- ̄;)

運動や体調だけでなく、精神状態、季節や気候変化によっても血流量は調節が行われており、ストックが不足すれば、肉やほうれんそうなど血液を補う食品が欲しくなったり、必要以上の消耗を抑える酸味が欲しくなったりします。あなたがこういうもの異常な執着を示したら...それは肝が欲しがっているのかもしれません(*^_-)b

肝血の不足は、直接肝と関係のある精神活動や目、筋などに現れるだけでなく、気温差や気圧変化、風などに対する抵抗力の低下も引き起こします。赤血球や血色素が不足した、いわゆる貧血も蔵血作用の低下で起こります。このような場合には、対処療法だけでなく、血液を補うと根本から解決することができます。