血為気之母:血は気の母なり

中医学では、人体はエネルギーや臓腑機能である気、血液である血(けつ)、体液成分の津液(しんえき)などによって構成されると考えます。

血は現代医学同様、全身に必要なものを運び、臓腑・器官・肌・肉などを養っています。言い換えれば、血がなければ、人体は正常に機能することも、新陳代謝することもできないということ。これが血が気の母といわれる所以です。

例えば授乳中のおかあさんを例に考えてみましょう。母乳は血液から作られますから、授乳期のおかあさんは常に血液不足の危険にさらされているといえます。妊娠中の体重が授乳期にもとに戻る、顔色が悪い、髪やまつげの抜け毛や切れ毛、めまい、立ちくらみ、頭痛、動悸、筋肉が攣ったり、痺れたりする、ドライアイ、イライラ、不安感、不眠などの症状が見られる場合、母乳に血液をまわしたために、体に対する血液の絶対量が少なくなって、血液が臓腑器官を養えなくなったために、機能低下が起こり、いろいろな症状に発展したと考えることができます(T_T)

気がリーダーとして血液を押し流すことを表現したのが「気為血之帥」。「血為気之母」は血が母親のように気を養うことを表現しています。このことから、気血には切っても切れない縁があり、人体の構成成分というだけでなく、お互いが協力しあって生命活動の維持に努めていることが解ります。