気為血之帥:気は血の帥(そつ)なり

中医学では、人体は気・血(けつ)・津液(しんえき)などによって構成されていると考えます。とは物質としてのエネルギーや熱エネルギーと臓腑の機能のことを、とは血液を、津液とは涙、汗、尿や、細胞液、骨髄液などの体液成分のことを指します。

気・血津・津液は、経絡(けいらく)、血脈(けつみゃく)、三焦(さんしょう)など全身に張り巡らされた通路を通って全身を巡りますが、それぞれが単独で巡るのではなく、みんな一緒に流れています。

例えば、気と血を例にみてみましょう。血流が生まれるのは、血の力ではなく、気が血を押し流しているからに他なりません。気には、代謝や活動、血流などを推し進め、促進する推動(すいどう)作用というはたらきがあります。このはたらきにより、血は血脈の中を力強く、スムーズに流れることができるのです。

もし、気が不足したり、何らかの原因で気の停滞が起こると、推動作用は低下して、血行不良になります。前者の原因としては食餌の不摂生や加齢、慢性疾患などが、後者ではストレスや暑さ、寒さなどが挙げられます。症状としては、頭痛、めまい、肩懲り、しこり、チアノーゼ、血管の怒張、血圧の不調、女性では経血の色が黒っぽくなったり、紫がかったり、経血に塊があったり、粘度が益したりします。

帥とは軍の最高司令官を指します。つまり血は気の推動作用によってはじめて流れることができるため、このようにいわれます(*^_-)b 気の推動作用は血流以外に、呼吸や発声などとも関係があります。